中国の国家標準を手掛ける国家標準化委員会が4月、複合機やプリンターなどのオフィス機器を対象とした国家標準を刷新する検討に着手した。今年中に詳細を策定し、2023年の実施を見込んでいる。国家標準とは、中国国内の流通のために満たすべき基準のことであり、これを満たさない企業は「生産、販売、輸入」ができないとされている。また製造の際は、中核部品を含む製造を中国国内で行うことが義務付けられる。外資企業は中核技術を渡すか、中国市場から事実上撤退するかの判断を迫られる。
(2022年7月6日 日本経済新聞 朝刊1ページ)