ネットフリックス、ネット先行公開で「劇場優先」揺らぐ

映画の公開「劇場優先」という業界の慣習が揺さぶられている。米ネットフリックスはアニメ映画「バブル」を劇場公開より2週間早くネット配信した。ネット先行は大手配給会社が取り扱う作品では国内初である。バブルの関係者は「ネット配信は配信契約料において制作側にメリットが大きかった」と語り、金銭面などで有利な契約を結んだとみられる。映画館などでつくる全国興行生活衛生同業組合連合会は劇場公開を優先させることが重要との立場を貫いており、映画館側からは反発の声もある。ネット配信と映画館での興行の新たな共存関係を確立するための駆け引きが始まっている。

2022/06/18 日本経済新聞 朝刊15ページ

カテゴリー: 新聞要約   パーマリンク

コメントを残す