米アップルがスマートフォン「iPhone」など主力製品で再生材の利用を増やしている。2021年9月期は全体の2割近くを再生材が占めた。支えるのは10年越しで研究してきた廃棄端末から部材を取り出す技術だ。「デイジー」と呼ばれる23種類のiPhoneを分解するロボットを使い、iPhoneの部材1トンで、2000トンの鉱石から採れる量に相当する金と銅を回収する。環境対策は社会が協力して取り組む課題と考えており、デイジーの特許を他社や研究機関に無料で開放する方針を示している。
2022/6/2 日本経済新聞 朝刊 14ページ