JTB、デジタル対応の不十分さを嘆く

JTBは個人向け旅行取扱高の7割(2019年実績)をリアルの店舗に依存している。リクルートの「じゃらん」や楽天グループの「楽天トラベル」に逆転を許し、JTBのオンライン旅行取扱高は業界4位となっている。JTBは1990年代にオンライン予約サイトを設けていたが、店舗主体のビジネスからの転換は進まず、新しい市場で新興勢に出遅れた。しかしウェブ予約に比べ、店舗に来店した人の成約率は高く、ウェブを見た上で店舗に来る人もいる為、その点がJTBの強みになるとし、店舗も20年4月時点から約2割減の365店に減らす予定だ。一連の改革により今期の最終黒字を目指すという。
 今後は提携する宿泊施設や現地の観光サービスなどのラインアップで他社に差をつけるとする。「ウェブとコールセンター、店舗が連携して収益を伸ばす観光DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める」と話している。

カテゴリー: 新聞要約   パーマリンク

コメントを残す