中国報道官の投稿、豪との関係の新たな火種に。

中国外務省報道官が、豪軍兵士が子どもにナイフを突き付けているように見える画像をツイッターに投稿したことを受けて、オーストラリアのモリソン首相は画像は偽造されたものだと指摘し、中国政府に削除と謝罪を求めた。そのうえで「非常に攻撃的だ。中国政府はこの投稿を恥じるべきだ」と批判、即時の削除を求めた。一方、中国外務省の華春瑩報道局長は30日の記者会見で「豪州の一部軍人によるアフガニスタンにおけるひどい犯罪行為は豪メディアが自ら報じたものだ」と指摘した上で、「豪政府がやることは深く反省すべきことだ」と話した。今年に入り、豪中関係は悪化を続けている。モリソン氏が4月、新型コロナウイルスの発生源などを巡り独立した調査を求めたことに中国は反発。5月以降、一部の豪産食肉の輸入を停止し、大麦に80%超の追加関税を課した。11月27日には豪産ワインに対して反ダンピング(不当廉売)の対抗措置を取ると発表していた。これを受けて関係が悪化する豪中間の緊張がさらに高まる可能性がある。
(2020/12/1 日本経済新聞 9頁)

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