中国、豪州産ワインに制裁、対立は拡大

中国商務省は27日、オーストラリア産ワインが不当に安く輸入されたと認定し、反ダンピング(不当廉売)で対抗措置を取ると発表した。輸入業者は28日から輸入額の最大212・1%の保証金を税関に納める必要がある。豪州が4月、新型コロナウイルスの発生源に関する調査を求めたことに中国は反発した。その後も香港問題などを巡り、米国と足並みをそろえ中国に批判的な姿勢を取る豪州に対し、圧力を強めている。また対立の余波が幅広い農産品に拡大している。豪州のバーミンガム貿易・観光・投資相は、「今年に入り中国から科された様々な制裁は、(不当廉売などとは)別の要因によるものだとの認識が強まっている」と述べ、外交的な対立が背景だとの見方を示唆した上で、「中豪自由貿易協定(FTA)を通じ示された義務と矛盾するものだ」と批判した。
(2020/11/28 日本経済新聞 11頁)

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