中国、難民受け入れでカナダに警告

中国の叢培武駐カナダ大使が、カナダ政府に対し香港のデモ参加者らを難民として受け入れないよう警告し、波紋が広がっている。叢大使は15日、中国メディアや現地報道機関の取材に応じ、カナダ政府が香港人の難民申請を受け付けていることを問われて「香港の暴力的な犯罪者らの政治亡命を認めないようカナダ政府に強く求める」と強調した。 大使は「香港にいるカナダ国籍の保持者30万人の健康と安全、香港にたくさんあるカナダ企業を思いやるのであれば、中国政府の取り組みを支持すべきだ」と発言。カナダが中国政府の香港政策を支持しなければ、香港在住のカナダ人の安全や企業の活動にも影響が出かねないとほのめかした。香港国家安全維持法は外国人も対象にしている。「企業や団体も対象」と定め、刑事罰を受けた場合「営業の停止または免許や営業許可証を取り消す」とする。同法違反とされれば香港でのビジネス継続が不可能となる。カナダ政府は反発し両国間の緊張が高まっている。
(2020/10/23 日本経済新聞朝刊 11頁)

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