iPS細胞、新培養法確立か

2012 12/11 日経朝刊 16面

京都大学iPS細胞研究所(所長山中伸也氏)は患者を対象に再生医療を実施する際に使うiPS細胞の培養法(京大方式)を確立した。現在のiPS細胞の培養法は、動物から成分をとりだし、未知の成分をふくむため、安全面が考慮されていたが、「京大方式」では培養の足場材料に「ラミニン」と呼ぶたんぱく質の断面を用い、それに加え企業と研究チームはまったく動物の成分がない培養液を開発した。また新手法は安定性にも優れ、作業の大幅に簡素化可能だ。これにより、iPS細胞の普及にも通じる可能性がある。培養液と足場材料の世界での販売を検討している。実現すれば、再生医療に使うiPS細胞の作製、培養方法を日本が握ることになる。

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