認知症薬 グリア細胞に注目

脳は神経細胞とグリア細胞そして血管からできている。富士フィルムはグリア細胞の中でゴミ掃除を担当する免疫系細胞ミクログリアに狙いを定めたアルツハイマー病薬の治験を今夏にも欧州で始める。新薬候補化合物T817MAがミクログリアに作用して脳の免疫バランスを保ち神経細胞の死滅を逃れると言うシナリオだ。実用化には5から10年かかるが、最近のバイオ医薬品とは違って製造コストもかさまないという。認知症をはじめとする脳研究はこれまで神経細胞に偏重してきたが、アルツハイマー病の新薬開発が袋小路に入る中、グリア細胞の研究が新たな糸口になるかもしれない。(日本経済新聞7月1日)

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