NTTは2020年にも予防医療事業に参入する。個人のゲノム(全遺伝情報)と健康診断の情報をAIで解析し、糖尿病など生活習慣病の予防に役立てる。ビックデータ解析や暗号技術による情報管理といった通信事業で養った技術を生かす。契約企業に従業員らのゲノム解析などを通じた予防医療を促し、医療費の削減などにつなげる。20年から健診時に希望者に対し、AIによるゲノムの分析をする。究極の個人情報といわれるゲノムは、漏洩などは許されないため、NTTは通信分野で養ったデータ管理技術を応用して厳重に管理するという。また第三者で構成する倫理委員会も設け、個人のゲノムが勤め先企業に把握されて個人が不利益を被ることがないようにする。(2019/5/8 日本経済新聞 一面)