銀行がジワリと値上げに動いている。ATMや両替の手数料など、気がつけばあちこちに値上げや有料化が目立ち始めた。ただ銀行の狙いは収入の拡大よりむしろ、維持費がかさむリアルのサービスから、低コストのネットへと顧客を誘導することにある。一方デジタル化は異業種からの参入障壁を一気に下げ、決済ではネット企業の参入が相次ぐ。スマホを経由したお金のやりとりが増える中、銀行の存在感を維持するためには、銀行ならではの強みを発揮できるかが勝負だ。
(日本経済新聞 2018/7/16)
コメントを投稿するにはログインしてください。