特定の遺伝子を機能させられる人工たんぱく質開発

東京農工大学が赤色光に反応し特定の遺伝子を機能させる人工たんぱく質を開発した。光を受けて光合成する微生物「シアノバクテリア」のもつ特定のたんぱく質の構造を遺伝子改変し、赤色光にだけ反応するようにした。このたんぱく質は光を受けるセンサー部、遺伝子を働かせる酵素部、その間をつなぐ部分からなる。遺伝子のオンオフの切り替えを完全に制御し、実験では赤色光でなければ目的の遺伝子は働かなかった。医薬品や化合物を生産する微生物の開発に役立つ成果であり、今後は大腸菌や酵母など様々な微生物での応用を目指す。

2016.11.29 日経産業新聞

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