爆買い、曲がり角 免税売上高、4月前年割れ

関西の景気を支えてきた外国人観光客の「爆買い」にブレーキがかかった。4月の関西の主な百貨店の免税売上高は、前年同月比9%減の55億円だった。減少は2014年4月以降で初めて。中国の景気減速や円高傾向を受けて、外国人の消費にも陰りが出ている。免税の対象を化粧品や食品などに広げた14年10月以降は伸び率が拡大。15年6月は前年同月の5倍と大きく伸びた。15年秋になると、伸び率が鈍化していった。理由は複数ある。円高で外国人にとって割高感が強まり、中国の景気減速もあって購入額が落ち込んだという。中国政府が海外で買った商品に課す関税を4月に引き上げたことも、足もとでは影響しているようだ。

日本経済新聞 2016年5月21日

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