英国は23日の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まり、結果に衝撃を受けた英国民に後悔の声が広がっている。理論的には議会の議決で再投票は可能だが、もっとも僅差とはいえ国民投票で過半を占めた「離脱」という民意を無視することになる。議会は国民投票の結果を聞きおくだけで無視することもできる。国民投票は政治に対する「助言」の意味合いが強い。議会は政策決定の参考にすればよく、投票結果を履行する法的な拘束力はない。
日本経済新聞 2016年6月28日 朝刊 3面(総合)
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