若者定着に必要な活力、産業・文化振興が課題に

1992/07/05  日本経済新聞 地方経済面 5ページ

愛媛県松山市の人口は過去十年間で10%増えている。しかし人口分布を全国平均と比較すると二十代の若者が少ない。その原因は若者に魅力のある情報産業や高付加価値産業が無く、刺激的文化事業や施設が少ないため、若者が松山から流出したまま帰って来ないからだ。日本開発銀行地域開発調査部のリポートによると、過去十年間の人口増加率が8%以上で、若年人口比率が全国平均より高く活力のある町には千歳市、湖西市、国分市などが挙げられた。これらの都市に共通していえることはエレクトロニクスや技術開発型企業、自動車産業などが立地している。ゆとりも活力もあり、若者が帰ってくる町づくりが、地方都市のこれからの課題だ。

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