クローン人間の是非

クローン技術が発達するにつれて、究極の目的ともいえるクローン人間を作るかという問題について今回触れるわけだが、私はクローン人間の創造には反対である。実際に科学者がクローン人間を造ろうとするのは、自らの功績のためであろうし、その目的は明確でない。またクローンを作るにあたって必要不可欠なものが、受精卵だとされている。それをどのように手に入れるか、また人をヒトとして扱うことに対しての倫理的問題があり、それらはどう足掻いても解決しがたき問題であるようにも感じる。それに加えて更に問題がある。クローン人間を作るにあたって、才能ある人間のクローンを作り、後世まで才能ある人間を生かすという意見をしばしば耳にするが、クローン人間はあくまで遺伝子を受け継いだだけで、才能や技術は先天的なものではない。そういった意味で同一な人間は作れないし、クローン人間にその同一性を求めることは無意味である。以上の点でクローン人間創造には反対だ。

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