「わが闘争」出版か封印か

2015/4/19 朝日新聞 1ページ

戦後は一貫してドイツ国内での出版が許されなかったヒトラーの著書「わが闘争」が来年早々、封を解かれ世に出る。
戦前は1千万部以上出版された本書だが、戦後は著作権を持つバイエルン州によって出版が禁じられてきた。しかしヒトラー死後70年の今年末に著作権が切れる。
ミュンヘンにある「現代史研究所」は2012年から出版準備を進めており、来年1月にまず5千部を出す予定だ。対して州は、内容に人種差別を煽る表現を含むとして、出版があれば民衆扇動罪で刑事告発すると牽制する。「歴史への責任」を誰が、いつまで背負うべきかが問われている。

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