大阪・関西万博を控え、国際観光都市としての地位向上を狙う大阪では、高級ホテルの新規開業が相次いでいる。ウォルドーフ・アストリア大阪をはじめ、フォーシーズンズやパティーナなど海外富裕層を対象とした宿泊施設が続々と進出し、宿泊機能の強化が進む。これまで高級ホテルの不足が大阪観光の課題とされていたが、今後はIR(統合型リゾート)の開業やMICE誘致とも連動し、都市の集客力向上と国際競争力強化が期待される。一方で、東京や京都、シンガポールに比べると国際的評価では依然後れを取っており、ハード整備をいかに観光資源として活用していくかが今後の課題である。
日本経済新聞 2025.4.4 10ページ