米金利に上昇圧力が高まっている。背景にはインフレ再燃への警戒がある。市場で意識されているのは2週間後に控える米大統領選だ。トランプ氏が掲げる保護主義、財政拡張的な政策の実現性が高まり、財政赤字拡大と物価上昇を招くとの見方は多い。米金利上昇のもう一つの要因が堅調な米国景気だ。足元では市場予想を上回る消費や雇用の強さを示すデータ公表が相次ぐ。23日発表された米地区連銀経済報告も全米の景気が9月からほぼ横ばいか、緩やかに拡大していることを示した。
2024年10月25日 日本経済新聞 日刊 3ページ