米新興企業オープンAIは28日、人工知能(AI)の安全対策について同社の理事会(企業の取締役会に相当)に提言する委員会を設置したと発表した。生成AI技術を進化させる一方、ガバナンス(企業統治)に懸念を招く事態が相次いだ。安全性を重視する姿勢を強調する狙いがある。 同社では非営利団体の理事会が営利企業を統治する。理事会の下に「安全・セキュリティー委員会」を新設した。AIの安全性にかかわる重要な決定を巡り、理事会全体に提言や報告をする。 社外の有識者からも助言を受ける。同委員会はまず今後90日で同社の既存の安全対策や開発プロセスを点検し、改善点などを指摘する。
2025.05.29 日経新聞 国際