2014年5月11日 読売新聞 朝刊 福島 31ページ
福島第一原発事故で、コメの作付けを自粛していた南相馬市の避難区域外の水田で本格的な稲作が再開され、同市原町の農業生産法人「泉ニューワールド」が10日、市内最大規模の水田の田植えを始めた。
しかし、事故前と同じ価格で販売できない可能性があるため、今年の秋の収穫分は一般向けには出荷せず、政府に備蓄米として売却し、市から助成金を受け取る予定だ。
同法人社長の佐藤さんは、「今年は冷夏の可能性もあり、稲の生育に不安がないわけではないが、後に続く農家のために、しっかりコメが作れることを示したい」と意気込んでいる。