米アップルが1日、「iPhone」など主要製品の国内価格を引き上げた。日本は円安が急速に進み、世界共通の製品やサービスの割安感が強まり、米企業は収益の圧迫につながっている。アップルが更新した価格の引き上げ幅は、iPhone13などで13~21%、iPadで25%値上がりしている。アップルが値上げを急ぐ背景に、国内と海外の価格差の拡大があり、iPhone13では6月1日時点で日本向けの最安価格が9万8800円と世界34か国・地域で最も安く、平均より2万7000円低かった。今回の値上げで日本は現在の為替レートでは円換算で米国と同水準になった。
2022/07/02 日本経済新聞 朝刊2ページ