回転すしチェーンから見えるDX

コロナ禍による先の見えない長いトンネルが続く中、回転すしチェーンは過去最高の売上高を達成している。この強さの根幹にあるのは地道に築き上げてきた自動化システムであり、人手不足の解消を目的に開発したDXと効率化策が実を結んだ。またすしの鮮度や味を保ち、食材利用を効率化させるための技術や衛生管理にたけていることも強さの理由だ。くら寿司の代名詞ともいえる「抗菌寿司カバー鮮度くん」はコロナ禍の衛生・清潔ニーズとマッチし、透明のカバー部分に触れずにすしの皿を出し入れできるほか、飛沫なども防げることから感染症対策への高い支持を得られている。また大量のテイクアウト注文をスムーズに処理する受注管理システムや店舗オペレーションをすでに確立していたため、コロナ禍下で急増したテークアウト需要にも十分対応できたことも大きい。徹底的な自動化で非接触を実現し、多様なニーズに柔軟に対応する回転すしチェーンの店舗から新たな飲食店スタイルのヒントが見えてくる。

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