遠い廃炉

史上最悪の原発事故から30年を迎えるウクライナのチェルノブイリ原発で、「新シェルター」が公開された。事故で爆発した4号機をコンクリートで覆った「石棺」の老朽化がひどく、かまぼこ形の新シェルターで石棺を丸ごと覆って放射性物質の飛散を防ぐ計画だ。建造には最終的に約2千億円かかる見込み。新シェルターは、地震や竜巻にも耐えるように設計され、今後100年間の封じ込めをめざす。ただ、石棺の解体など廃炉作業の具体的なめどはたっておらず、維持管理の資金面でも不安が残る。

朝日新聞 2016年3月25日 朝刊 1面

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