小笠原 「宝石サンゴ」密漁の爪痕

2015/6/21  読売新聞朝刊  37ページ

小笠原諸島周辺の海で、赤サンゴを密漁していた中国漁船が投棄したとみられる漁網が、漁の大きな妨げとなっている。地元では漁に釣竿を使う一方、昨秋大挙した密漁船は網を用いた。網が釣りの仕掛けにかかると、糸が切れることも多い。そのため地元漁師たちは、近海での操業を見合わせ、100〜150キロ沖合にまで出漁している。昨年12月から回収を始めた網は24枚に上るが、サンゴが群生する範囲は1000平方キロメートルのため、水産庁担当者は「全ての回収は事実上不可能」と頭を抱える。

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