特定米穀大幅な下落、その理由は

 2014/05/09 日本経済新聞 朝刊 23ページ

 米菓や味噌など加工食品の原料となる、「特定米穀」が一段と値下がりしている。現在の価格は1キロ55円前後で、高騰した1年前の3分の1程度となった。輸入米などに原料を切り替える動きが出て需要が減少したことが影響した。

 また、一段と下落した理由として、高騰時に輸入米に切り替えた需要家が戻らないことも大きく影響している。ミニマムアクセス米(MA米)などを使用していて、1キロ105円で特定米穀より割高だが、原材料表示などの関係から、即座に特定米穀へと切り替えることは難しいという。

  特定米穀の値下がりは14年産の加工用米の需要にも影響する可能性があるが、「大幅な値下がりを受け今後は需要回復が見込める」との見方もあり、下げは一過性との指摘もある。

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