2012年4月19日GD「遺伝子組み換えは是か非か」

1970年代に確立された遺伝子組み換え技術は、1990年代後半から農業作物の品種改良にも応用される様になり、「遺伝子組み換え食品」という言葉ができました。「遺伝子組み換え食品」はフランケン食品と呼ばれ、忌み嫌われる存在ともなり、その余波を受けて遺伝子組み換え技術そのものに対する嫌悪感にも拡大しています。しかし、遺伝子組み換え食品は、遺伝子組み換え作物をそのまま食べるものから、遺伝子組み換えによって作られた食品添加物に至るまで多岐にわたり、どのレベルの食品がどの様なリスクを持っているのか、正しく理解する事で、ある程度の嫌悪感の解消にもつながるはずです。

今回のグループディスカッションでは、「遺伝子組み換え食品」の背後にある遺伝子組み換え技術の把握から始まり、それぞれのレベルにおけるリスク分析を行った上で、各自の許容範囲について論じてみたい。

一方で、多くの先進技術に見られるように、遺伝子組み換え技術が先進国の大手企業によって独占されている現実について、「市場主義」や「グローバリゼーション」に対する反発する立場からの反対意見、或いは人為的に生物を改変することが人間の「環境」への無用な干渉と捕らえる、環境運動家として反対意見などについても、論じてみたい。

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