月別アーカイブ: 2016年10月

米で三人の遺伝子持つ子供が誕生

新たな体外受精の技術で、三人の遺伝子を受継ぐ子が誕生したと、NYの不妊治療クリニックのチームが明らかにした。ミトコンドリアに異常をもつ卵子から核だけ第三者の卵子に移植し精子と体外受精させることでミトコンドリア病の予防になると期待され英国でも臨床応用が承認された。だが安全が確立された訳ではなく、移植による核の入替え実験では異常なミトコンドリアが混じり増殖したと示すものもある。この実験を行った慶応大学山田助教授は、安全性や長期的影響は分かっておらず、丁寧に予後を見ていく必要があると指摘する。 2016.9.29 朝日新聞 朝刊 総合面

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生活保護受給者 厳しくチェックすべきか

福祉の恩恵が届きにくい「隠れた貧困層」が増えるなか、生活保護の受給者に対しては、保護すべきかどうかを厳しくチェックする流れが強まっている。08年のリーマン・ショックを経て、生活保護を受ける人は大きく増えた。今年6月時点では214万人と、過去最多水準。ある自治体の担当者は「『受給者が遊んで暮らしている』という抗議の電話が多い。厳しくチェックせざるを得ない」と話す。就労関連の指導・指示に従わなかったとして保護を停止・廃止された件数は、全国で年のべ1千件を超える。 朝日新聞 2016年 9月30日 14版 経済

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OPEC 減産の決定

中東などの産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)が28日、事実上の減産で合意した。減産の決定は約8年ぶりで、市場の予想を覆す「サプライズ合意」だった。合意に達したのはサウジアラビアとイランが歩み寄ったことが大きい。サウジが柔軟姿勢に転じた理由の一つには厳しい財政事情がある。原油価格の下落に伴う収入の減少で財政赤字は2年連増で1千億ドル(約10兆円)近くまでふくらむ見通しだ。シェア争いを優先して増産を続けてきたOPECの方針転換で、今回の決定を実行に移せるかに市場の注目が集まっている。 朝日新聞 2016年 9月30日 総合3 14版

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