卒論 はじめに

近頃、AI(人工知能)が我々人類の歴史を変え続け、様々な職種と業界から注目を集めている。人口減少による労働力不足が深刻な社会問題となっている今現在、AIはその社会問題を解決できるのではという多くの期待を寄せている。また、それだけではない。AIは労働力不足の解決だけではなく、作業の大幅な効率化も期待されており、近頃話題になっている働き方改革にも役立つだろうと多くの識者が予想している。しかし、人類にとっていいニュースばかりでないこともまた事実である。2014年秋、オックスフォード大学准教授マイケル・A・オズボーン博士がカール・ベネディクト・フライ研究員と共著で発表した未来の雇用についての論文が世界にショックを与えた。その内容というのが米国の雇用者の47%が10年後に職を失うというものだった。また、日本においては野村総研がこの論文の下計算した結果、国内の49%の労働人口が職を失うと予想している。10年後AIやロボットに代わられる可能性が高い職業として、オズボーン氏曰く、オートメーション化が可能な職業が多いとしている。これは工場の生産ラインで働く人々に限ったことではなく、ルーティン化できる仕事はすべてオートメーション化が可能な仕事である。なので、これは働くすべての人々、または働こうとしているすべての人々が無関心でいられるような話題ではないと私は思う。「テクノロジーの発達を推し進めるだけではなく、そのテクノロジーが社会に何を匹起こすのかを考察したかった。」オズボーン氏はこの論文の執筆理由についてこう語っている。そこで我々も今一度、AIが社会に与える影響について考え、長所と短所をよく知った上でAIと共に仕事をしていかなければならないのではないか。実際にAIを活用している事例を基に考えていこうと思う。

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