卒論研究 各決済手段の利用実態調査

これは、2019年7月に全国の15〜69歳の男女約3000人にインターネット調査を行ったものである。
■各決済手段の利用実態
各決済手段の利用状況に関しては、普段よく利用するものとして、現金(96.4%)、クレジットカード(73.6%)、電子マネー(43.7%)、QRコード型スマホ決済(18.7%)、タッチ型スマホ決済(13.2%)という結果になった。また、各決済手段において最も利用するチャネルとしては現金はスーパーマーケット(68.8%)、クレジットカードはオンラインショップ(76.1%)であったのに対し、電子マネー/スマホ決済はコンビニエンスストアが6割越えと最も多い。支払金額に関しては現金は1000円〜3000円の買い物、クレジットカードは3000円以上の高額な買い物、電子マネー/スマホ決済は1000円未満の少額決済に最もよく利用される。

■各決済手段の利用期間
クレジットカード、電子マネーでは5年以上使用しているという回答が半数以上だったのに対し、QRコード決済の項目では使用期間が半年未満と答えた人が6割にも上った。
このことから、QRコード決済はまだ利用期間としては短いが、多くの人がこの半年間で使い始めていることがわかる。
■各決済手段の利用理由と非利用理由
決済手段の利用理由として一位に上がったのは、現金が「使い慣れている」で、クレジットカードとQRコード型スマホ決済は「ポイントが貯まるから、還元されているから」であった。また、非利用理由に関しては、クレジットカードは「支払った感覚がなく使いすぎが不安だから」、電子マネーやタッチ型スマホ決済は「必要だと感じていないから」が理由の1位だったのに対し、QRコード型スマホ決済は「セキュリティが不安だから」という理由が一位になった。このことからQRコード決済の強みは「ポイント還元」、弱みは「セキュリティ」であることがうかがえる。

■今後の利用意向
決済手段の今後の利用意向については現金とクレジットカードが7割越えであるのに対してQRコード型スマホ決済やタッチ型スマホ決済の利用意向は3割弱であるが、年齢別で見ると10代-20代の若年層の利用意向が高く、年齢が上がるにつれて下がるということがわかる。

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https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/ss/retail/pdf/Retail_Innovations_Vol5_rep.pdf

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