卒論4

プラットフォームビジネスの概要について、軽く説明が終わったところでゲームに一度話を戻す。

冒頭で触れたゲームにおけるプラットフォームはどんなものがあるか、代表的なものを3つ紹介する。

▪️1.Steam(スチーム)
Steamとは、PCでゲームをする際に広く利用されているプラットフォームであり、Nintendo SwitchやPlayStation5などに代表される、所謂コンシューマーゲーム機(CS機)を購入しなくても、PCがあれば様々なゲームを楽しむことができる。運営はアメリカの企業(valve社)が行っており、2003年からサービスが提供されている。
ゲームのオンラインプラットフォームとしては先行者であり、PCゲームに特化したサービスといえる。
プラットフォームの分類としては、仲介型プラットフォームで収益モデルは手数料課金モデルを採用している。手数料は、ユーザー側は取引手数料として商品の5%を支払い、開発者側は売上の30%が手数料として徴収される。

PCでのゲームプレイはCS機でのゲームプレイに比べより高解像度かつ、より高速の読み込みが可能という特徴がある。美麗なグラフィックやスムーズなプレイを魅力に感じるプレイヤーが多く、Steamはそういったプレイヤーに支持を受けているサービスだ。

Steamのユーザー側の魅力
1.どのPCでも利用できる。
ユーザーはSteamで購入したゲームまたはゲームの使用権、セーブデータをSteamのアカウントと紐付けることにより、インターネット環境のあるどのPCからでもゲームのインストールやプレイを行うことができる。アカウントさえ持っていれば自宅のPCで購入したゲームを出先のPCからプレイすることも可能であり、新しいPCを購入した場合やPCに初期化を施した場合でも容易にプレイ環境を整えることができる。

2.物理的なメディアが不要
アカウントに紐付けられた情報がインターネット上で保管・管理されるため、パッケージやゲームディスク、果てはシリアル番号すら使わず、購入したソフトはアカウントのライブラリから利用できる。購入物の保管やデータの保存がSteam上で完結するため、ゲームをプレイする以外の要素を考える必要がない。

3.大規模セールの実施
PCゲームを中心に年に数回の頻度でセールを実施する。半額は当たり前としてタイトルによっては90%OFFといった割引もあり、新たなゲームに触れる機会が多い。

ゲームの開発会社側にも利点がある。
開発会社は、商品流通にあたってSteam以外の中間業者を挟むことなく販売できる。
これによって販売価格が安く設定でき、開発会社側の利率が高くなる。
これは、物理的メディアの店頭販売を引き受ける販売代理店を見つけるのが比較的困難なインディーズ、中小の開発会社にとっては大きな利点だ。

▪️2.ニンテンドーeショップ
ニンテンドーeショップとは、任天堂のゲーム機であるニンテンドー3DSシリーズ、Wii U 、Nintendo Switchを対象とした、ダウンロード販売やソフトウェアに関する情報・映像の閲覧が行えるサービスである。運営は任天堂が行っている。

カテゴリー: 新聞要約   パーマリンク

コメントを残す