作成者別アーカイブ: 宮嶋 将司

卒論テーマ・Fintechの展望

2015年に全世界でFinTechが普及して3年目に突入する。日本でキャッシュレス化を進める動きが本格化してきた。2020年の東京五輪における訪日客への対応を向上を目的として。80%が現金収支で成り立つ日本がまだまだ発展途上であることは明らかである。そこでFinTechの世界での成功・失敗事例をあげるとともに日本にどのような形で輸入してこれるのか考察したい。また、去年11月米・Square社がbitcoinのβテストを始めた。もしこれが今年実用化されれば決済ソリューションの転換期に立ち会うことになる。Square社を軸として話を進めていきたい。

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【書評】SPRINT 仕事最速術

本書はstartupを行うにあたって、「最速化」こそが全ての最強の解決策である、ことを説いた実践的な解説書である。著者が実際に100回以上の立案に立ち会い、試行錯誤の末に生み出された手法であるため信頼性の高い一冊といえる。 本書の説明の前にそもそもSPRINTとは何か。端的に示すと「5日間缶詰めになって(月〜金の10:00-17:00)、5日間でプロトタイプを作成・テストすること」である(前回述べたリーンスプリントとは別物であることに注意されたい)。たった5日間で事業化の可否を判断することができるのだ。 従来の立案方法としては、失敗を避けるため慎重に取捨選択をし数ヶ月をかけて完成させる。しかし、この方法では数ヶ月経ってから(特に完成間近が多い)欠陥が見つかり断念せざるを得ない状況へと変貌、コストも時間も無駄にすることが多かった。この方法論を一新させたのがSPRINTである。とりわけ、startupは時間もコストも制限されていてその中でやりくりしなければならない。それ故、この手はstartupにとってこの上ない方法論だといえる。 数ヶ月やっても失敗することが多々あるのに5日間でどうにかなるのか。誰しもが思うことであるが、その仕組みが本書に記載されている。 本書は「下準備」と「月曜」から「金曜」の全6部で各曜日にやることが事例とともに書かれている。下準備として問題の洗い出しを行い、月曜日に問題を明確化、火曜日にアイデアをスケッチ、水曜日に絞り出しを行い、木曜日にプロトタイプをつくり、金曜日ユーザーテストする。行うことはこれだけで巻末にはチェックリストがあり読者がSPRINTを今すぐに使える仕組みとなっている。 経営戦略、イノベーション理論、デザイン思考など様々な分野を組み合わせられていて大学講義の集合体であった。この方法論を用いることでリスクの予測が明確にできるようになり、たとえそのスプリントが失敗に終わっても新しいアイデアが出ることがほとんどだという。失ったのは5日分のコストだけであるから費用対効果は抜群であろう。 学生に向けた著書ではないものの、5daysのインターンによく行われる新規事業立案ワークなどでは大活躍しそうだ。本格的にstartupを望む現在、リスクに囲まれた私を一新させてくれるのは本書かもしれない。 SPRINT 仕事最速術 ジェイク・ナップ/ジョン・ゼラツキー/ブレイデン・コウィッツ 2017年4月 ダイヤモンド社

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書評・リーンスタートアップ成長戦略

本書は「無駄がない」という意味の「リーン(rean)」と「起業」を意味する「スタートアップ(startup)」を組み合わせた造語「リーンスタートアップ」と呼ばれるものをUSERcycleの創始者”アッシュ・マウリャ氏”が実体験を交え紹介したものである。起業の方法論をマネジメント論に取り入れ体系化した理論の1つで極めて低い起業成功率を引き上げるための最善策とされている。 本書ではリーンキャンバスと呼ばれる一枚の紙を適用するために必要なステップを時間順に3部構成で解説している。1部では普遍的な進捗の指標”目標”について定義し、2部で”ムダとはなにか”を認識、3部でブレイクスルーの実現に向けた準備”リーンスプリント”についての方法論を展開している。各章において「演習」と呼ばれる既存のビジネスモデルを読者なりにグレードアップさせる問題が存在する。これを解くことで各章の核心を突くことができ読者の理解をより一層深める仕組みで、学校教育における教科書のような形式となっている。また初期段階から衰退までライフサイクルの各段階を図解を通して簡潔に解説しているため一貫性がある。 率直に実践的な内容であった。自分の想定するビジネスを前提に、適用させるとどうなるか、を考えて読むことによって理解度が格段に上がると感じた。逆に、頭の中に何かビジネスを想定せず読むと内容が入りにくいだろう。専門的な用語が並ぶが逐一別枠で説明されており馴染みの薄い読者でもスタートアップに興味があれば学んでおくべき方法論である一冊であった。3部の”リーンスプリント”に関しては次の書評で紹介しようと考えていた著書の内容で、その前段階の理解にも繋がった。 SCALING LEAN ~Mastering the Key Metrics for Startup Growth~ 邦訳:リーンスタートアップ成長戦略 Ash Maurya 角征典 2017年10月 日経BP社

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FinTech入門〜テクノロジーが推進する「ユーザー第一主義」の金融革命〜

API・PFM・ブロックチェーン…様々な専門用語が一般誌を飾るようになった昨今、それがなにを意味し金融革命の一端とされているかを解説した入門書。3部構成の本書では第1部にFinTechの基礎概念の説明、第2部ではFintechをそれぞれの業界に分類し、業界ごとにFintechがどのような変化をもたらすのか、代表的なサービスを例に挙げ、第3部においてそれらを用いた未来の金融を推測している。今のFinTechをFinTech2.0と題しこの背景にはコストの低下、スマートフォンの普及、そしてユーザーの変化があると述べる。金融がブラックボックス化されていたのは過去の話でありスタートアップが前進させるFintechによって「アンバンドル化」が進んでいるのが金融の現状である。「所有」から「共有」の時代へと進む現代において、お金以外で価値の交換が可能となる未来への架け橋になること、Fintechという言葉が消える日が来ることを目指して技術はより進歩していく。 前述の通り「The・入門書」との印象を受けた。これからFintechを学びたい人に向けた具体的でわかりやすく背景や実例を解説した本であった。著者がマネーフォワードCEO・辻 庸介氏ということもありマネーフォワードの宣伝本かと最初は思ったが、多方面の企業が紹介され業界の分類が的確になされていた。独学でFintechを研究する私が今回得られたことは、分類された業界内でトップに君臨する企業名とその企業の背景に関することに限られてしまったため若干の物足りなさを感じたが、この先論文を作成するにあたっての土台としては十分な基礎的知識の盛り込まれた1冊であったので参考図書として常備しておきたい。 FinTech入門〜テクノロジーが推進する「ユーザー第一主義」の金融革命〜 辻 庸介・瀧 俊雄 2016年 日経BP社

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卒論テーマ FinTech

FinTech=Finance×Technologyという式が表すとおり、金融とITの融合を指す。但し各論に入る前に条件として、既存の銀行がITを取り入れるような事業をFinTechとして指すのではなく、IT企業等が金融業界においてサービスを提供することを以後FinTechとする。これらFinTechはセグメント別にすると、お金の「管理」「増資」「集金」「送金」「交換」「調査」となる。cash less化が難航する日本でこの技術がどのように展開され発展していくのか、10年後を見据えつつ現代日本に通用するFinTech技術を考えていくことにする。

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ソフトバンク、ウーバー最好敵手へ

米紙ウォールストリートジャーナルによると14日、ソフトバンクグループがシンガポール配車アプリ会社グラブ・タクシー・ホールディングスに出資する意向を表明。グラブが実施する最大20億ドルの増資を引き受けることとなるようだ。同社は東南アジアを中心に7ヶ国65都市で事業を展開。米配車アプリ大手ウーバーの東南アジア最大のライバルとして台頭しそうだ。 日本経済新聞2017/07/15夕刊3ページ

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仮想通貨、急成長から一転…

ビットコインを扱う世界の事業者で分裂騒動が起きている。これを受け日本仮想通貨事業者協会は顧客資産の保護に向け取引を一時停止する検討を始めた。ビットコインには中央銀行のような管理者が存在せず取引履歴を複数のPCが記録する仕組みによって管理されている。分裂が起きると履歴が消えチェーンが切れ、それによりコインの価値が失われる可能性があるとされる。急成長のひずみが表面化しており「想定外」に備えた制度整備が求められる。 日本経済新聞2017/07/13朝刊3ページ

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夏季合宿・ビブリオバトル

【候補】 ・多動力 ・反脆弱性 ・生涯投資家 ・孫正義 300年王国への野望

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2017/07/11・ゼミ長会議

1)オープンゼミについて 期間:9/18(月)〜10/6(金) 方法:経営学部ゼミ掲示板・授業支援システム・ゼミ合同説明会において各ゼミで行う(届出等必要なし) 2)1次募集について ゼミ登録期間:9/22(金)10:00〜10/6(金)15:00 厳守 周知方法:経営学部ゼミ掲示板・授業支援システム・ゼミ合同説明会 選考期間:10/11(火)〜10/31(火) 10/31(火)17:00までに経営学部窓口へ選考結果(掲示用)を提出 結果発表:11/6(月)-ゼミ掲示板にて *注:選考結果は「学生証番号」ではなく「受験番号」で記載 3)2次募集について 期間:1次募集結果発表以降に各ゼミで募集・結果発表を行う 周知方法:経営学部ゼミ掲示板 4)2018年度春季募集について 2018/04/01以降に各ゼミで募集・結果発表を行う

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金利差拡大、円安定着へ

外国為替市場で円安が定着するとの見方が広がっている。欧米の中央銀行が金融緩和の縮小を示唆しており、現在先進国において金利上昇は世界的な潮流となっている中、唯一その流れと距離を置くのが日本。日銀は金利上昇を抑制する姿勢を明確にした。金利の低い円への売り圧力が強くなり円安傾向を示す。起点は7日に発表さた米・雇用統計の実数値が予想値を大きく上回ったことだ。このままいくと1ドル118円台もあり得ると三井住友銀行・山口曜一郎氏は話す。 日本経済新聞2017/07/11朝刊3ページ

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