卒論 実態調査(追加)
・調査の対象者、調査方法
トランジット、乗員、1年以上の滞在者等を除く日本を出国する訪日外国人旅行者を対象に、四半期毎に総数34,964票(A全国調査7,830票、B1地域調査26,174票、B2クルーズ調査960票)を目標に調査をおこなったものである。
訪日外国人の出発前に役立った情報で、SNSの項目に注目していきたい。2014年から2018年までの結果は以下の通りである。
7.3%(13位)→12.0%(9位)→15.7%(6位)→21.4%(2位)→23.7%(2位)
この結果から、近年SNSをみてから訪日する外国人が増加しておりSNSの信頼度が高くなっていることが分かる。
・伏見稲荷大社について
伏見稲荷大社は、何百本もの鳥居が連なる幻想的かつ非日常的な光景が特徴の神社である。世界最大手の旅行口コミサイトであるトリップアドバイザーが発表する「外国人に人気の日本の観光地ランキング」では、6年連続1位を獲得するほど近年人気を博している。
伏見稲荷大社に関するSNS投稿の特徴は、投稿者の国籍がアジア圏:54.2%、欧米豪・その他地域:45.8%と多彩な点が挙げられる。
欧米豪からの支持が多い理由は、2つある。1点目は、神社や鳥居といった「和」を感じられるスポットが、日本の歴史や文化へ興味を抱きやすい同地域の人々を魅了していることが考えられる。
2点目は、伏見稲荷大社が近くの商店街と連携してインバウンド対策を進めており、訪日外国人が楽しめる環境を整えていることである。近隣に着物レンタルショップが多数あることで、訪日外国人が和服を身に付け、伏見稲荷大社の鳥居をバックに撮った写真をSNSへアップしやすい環境が整っている。
以上のことから、外国人旅行者誘致を地域ぐるみで取り組めると、その一帯で1つのコンテンツができあがり、訴求効果と滞在時間アップが望めることが分かる。加えて、SNS投稿しやすい環境を整えることで、多くの訪日外国人観光客をよびこむことができる。
https://lifepepper.co.jp/inbound/foreigner_tourist/#3