1章-3

《日本のスポーツツーリズムの可能性》
日本の国土は南北に長く、森林率(国土がどれだけ森林に覆われているかを示す概念)が68.5%と先進国ではフィンランド、ノルウェーに次ぐ世界3位の森林大国であり、パウダースノーからコーラルリーフまで、豊かな自然資源を持っている。また、海に目を転じれば、日本は島国で、北から南まで6千以上の島があり、島嶼部性(陸地の面積に比べてどの程度海岸線の距離が長いかを示す概念)はフィリピンに次ぐ世界2位である。
これらは、日本はアウトドアスポーツやマリンスポーツの宝庫であることを意味しており、スポーツツーリズムにおいて強みとして活用できるポテンシャルは高い。
中山間地域や離島には過疎に悩む地域が多く存在するが、これらの資源をただの山、海と見るのではなくスポーツという新たな視点を加えることで価値を見出し、観光資源とすることが出来れば再生への道が開けるかもしれない。
また、都市部においてはプロ野球、Jリーグ、大相撲など興業として成立しているプロスポーツが多く存在し、観るスポーツが文化として定着している。2019年にはラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるなど、世界的なメガスポーツイベントの開催も控えスポーツに対する関心が高まっている。
次章では、地方自治体の先進事例について取り上げていく。

参考文献
さいたまスポーツコミッション基本計画 http://www.city.saitama.jp/004/006/008/p042389_d/fil/kihonkeikaku.pdf
既出の図書

カテゴリー: 新聞要約   パーマリンク

コメントを残す