【要約】4-2 インフルエンサー

あるマーケティングコンサルタントは、人がものを決めるときに目を向ける相手は、他の人々よりも人脈があり、本を読み、情報に通じてる一部の特別な人々「インフルエンサー」であると主張する。
しかし、自分の行動に対する我々の認識は現実を完璧に映し出しているとは言えず、社会的影響の大部分は潜在意識下のもので友人や隣人から受ける微妙な刺激によって生じており、必ずしもそうした人に「目を向ける」とは限らない。
このインフルエンサー論争の最も混乱を誘う点はそもそも誰がインフルエンサーであり誰がそうでないのかがはっきりしない点である。現実ではメディア界の巨人やブロガーなどあらゆる人々がインフルエンサーと見なされているが、及ぼす影響の種類は大きく異なり、影響を測定するのは非常に困難である。
もし影響を測定する完璧な器具が発明されれば、他の人より例えば3倍影響力のある人が見つかるが、マーケティング担当者が気にかける何百万もの個人に影響を与えることを必要とする問題の解決にはならない。
実はこの問題にも解決策はあるのだが、そのためにはまた別のネットワーク理論の概念を組み入れなければならない。それは社会的感染である。

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