自動運転 問題点

未来を創る新技術の1つは自動運転だ。人の移動や物流を快適で円滑で効率的にし、日本の主力産業の形も大きく変わる。高齢化社会を迎えた日本の重要なインフラにもなるだろう。高齢者が幸せに暮らす手段としての「移動」技術は社会の重要な基盤になる。運転寿命を延ばせれば、健康寿命や生きがいの増進、消費の活性化にもつながる。

だが、自動運転の時代に向け日本はどこまで準備ができているか。米国は昨年、政府が「人工知能(AI)をドライバーと見なす」と発表、パブリックコメント(意見公募)も実施している。

自動運転が必要だと思う人が多くても今のままではメーカーだけが製造物責任をとる形になり、普及で後れをとる。東京五輪や高齢者の高齢化をみすえ、国民的議論を起こす時だ。

 

2016/12/02 日本経済新聞 朝刊第2部 22ページ

一方、規制の見直しも必要だ。将来は自動運転技術を使った物流や送迎サービスが活発になる可能性がある。だが、日本は「ライドシェア」の事業を始めるのが難しい国だ。

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