老衰 死因の3位に

老衰で亡くなる人が増えていることが厚生労働省の人口動態統計で分かった。戦後の1947年をピークに減少傾向だったが01年以降は増加が続き、2018年には「老衰」による死者が約11万人となった。これは脳梗塞などの「脳血管疾患」を抜いて死因の3位、全死因の8%を占める。老衰の増加原因として考えられるのは長生きして亡くなる人が多くなったこともあるが、高齢者が「老衰のプロセスの一つ」として肺炎などの病気を経過によっては積極的な治療をあえてしないことも原因として挙げられる。この場合、老衰と診断される例が少なくない。日本老年医学会理事長の秋山教授は「無くなる場所が病院から自宅や施設へ徐々に移行し、延命治療を望む人が少なくなっていることも関係しているだろう」と話す。

(朝日新聞朝刊7/15 1面)

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