生物多様性の意義

 

生物多様性は、人間が生活する上で必要かつ人間に利益をもたらす生態系サービスの重要な機能を担っているとい う点において、生物多様性を保全する意義があると思う。
   そのためには高い生物多様性が求められる。例えば、医薬品など、現時点では発見されていない有用な資源が生態系に含まれている可能性があるため、生物が多様であることに価値があるという考え方もある。
   だが、生物多様性が特に必要ないようにも 思われる生態系サービスも存在する。例えば、燃料にする樹木であれば多様な種は必要ない とも考えられるし、水の涵養を求められている森林においても、生物多様性が低くても水を涵養することは可能だと考えられる。しかし、多面的な視点から見れば、やはり 生物多様性が高いことが必要だといえよう。 上記の例でいえば、樹木の多様性が低いと、 災害が発生した場合や、外来種、病原菌が侵 入してきたときに、樹木全体に壊滅的な被害 をうけやすくなり、生態系サービスを維持す ることが困難になる。
   このように、一見、生物多様性が特に必要ないように考えられる生態系サービスにおいても、高い生物多様性が求められているのである。
よって、生物多様性が 生態系サービスにおいて重要な機能を担っており、この点において生物多様性を保全する意義があると私は考える。
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