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まとめ
1996年7月に英国のロスリン研究所で、初の体細胞クローンヒツジ「ドリー」が誕生した。
6歳の雌の成体ヒツジから摂取した乳腺細胞の核を、別のヒツジの核を除いた未受精卵に移植し、この未受精卵を培養した後、代理母のヒツジの子宮へ移し出産させることに成功した。ドリーは、乳腺細胞を提供したヒツジと同じDNAをもつ。 この技術は、クローン人間の誕生につながるといわれ、生命倫理を本格的に検討するきっかけを作った。(図参照) その後、ドリーは、雄羊とのあいだに4頭の子羊を出産。2001年末ごろから、高齢の羊がかかりやすい関節炎を発症し、2002年3月に6歳半という通常より短命ではあったものの(一般的な寿命は11〜12歳である)、ウイルスが原因の肺がんで死亡した。
ドリーの遺体は、スコットランド国立博物館に送られ、展示されている。
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