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●遺伝子組換え農作物の世界の作付け面積

遺伝子組換え農作物が商業的に栽培され始めたのは、1996年であると言われている。この年の作付面積は170万haであり、そのほとんどがアメリカで作付けされていた。1999年度までに3,990万haと急激に面積を拡大し、2000年度以降は毎年10数％ずつ栽培面積が増加している状態である。2003年度現在、遺伝子組換え農作物は全世界の6,770 万haで栽培されている。

遺伝子組換え農作物の世界の作付け面積
年度	2000年	2001年	2002年	2003年	2004年
作付け面積（万ha）	4420	5260	5870	6770	8100
作付け面積の対年度比	11%	19%	12%	15%	20%

●遺伝子組換え農作物の国別作付面積（2003年状況）

国別の作付面積としては、2003年度時点で作付けされている面積の大きい順に、アメリカ4280万ha（63％）、アルゼンチン1390万ha（21％）、カナダ440（6％）、ブラジル300ha（4％）、中国280ha（4％）となっており、この5ヶ国で全世界の98％を占めている。

遺伝子組換え農作物の国別作付け面積（上位５国）

	2000年		2001年		2002年		2003年		2004年
	作付け面積	割合	作付け面積	割合	作付け面積	割合	作付け面積	割合	作付面積	割合
アメリカ	3030万ha	68.6%	3570万ha	68%	3900万ha	66%	4280万ha	63%	４７６０万	５９％
アルゼンチン	1000万ha	22.6%	1180万ha	22%	1350万ha	23%	1390万ha	21%	１６２０万	２０％
カナダ	300万ha	6.8%	320万ha	6%	350万ha	6%	440万ha	6%	５４０万	６％
ブラジル	2003年度から作付け認可						300万ha	4%	５００万	６％
中国	50万ha	1.1%	150万ha	3%	210万ha	4%	280万ha	4%	３７０万	５％

●遺伝子組換え農作物の作物別・形質別作付け状況（2002年の状況）

遺伝子組換え農作物の、作物別作付け面積では、多い順から大豆（62％）、トウモロコシ（21％）、ワタ（12％）、ナタネ（５％）となっている。

遺伝子組換え農作物　作物別作付け面積(上位４品種)

	2000年		2001年		2002年		2003年		2004年
	作付け面積	割合	作付け面積	割合	作付け面積	割合	作付け面積	割合	作付面積	割合
大豆	2580万ha	58.4%	３３３０万ha	６３.３％	3650万ha	62%	4140万ha	61.6%	４８４０万	５９.８％
トウモロコシ	1030万ha	23.3%	９８０万ha	１８.６％	1240万ha	21%	1550万ha	22.9%	１９３０万	２３.８％
ワタ	530万ha	12.0%	６８０万ha	１２.９％	680万ha	13%	720万ha	10.6%	９００万	１１.１％
ナタネ	280万ha	6.3%	２７０万ha	５.１％	300万ha	5%	360万ha	5.3%	４３０万	５.３％

また、各作物ごとのに付加されている形質については、大豆（除草剤耐性のみ）、トウモロコシ（全21％のうち、害虫抵抗性(Bt)が13％、除草剤耐性4％が、害虫抵抗性(Bt)・除草剤耐性が４％)）、ワタ（全12％のうち、害虫抵抗性４％、除草剤耐性4％、害虫抵抗性・除草剤耐性4％）、ナタネ（除草剤耐性のみ）となっている。

遺伝子組換え農作物の採用率（2002年）
		作付け面積	作物別計に対する割合	全作物に対する割合
大豆	全作付面積	3650万ｈａ	100％	62％
	除草剤耐性	3650万ha	100％
トウモロコシ	全作付面積	1240万ｈａ	100％	21％
	害虫抵抗性	770万ｈａ	62.1％	13％
	除草剤耐性	250万ha	20.2％	4％
	除草剤耐性･害虫抵抗性	220万ha	17.7％	4％
ワタ	全作付面積	680万ｈａ	100％	13％
	除草剤耐性	220万ha	32.4％	4％
	除草剤耐性･害虫抵抗性	220万ha	32.4％	4％
	害虫抵抗性	240万ha	35.3％	4％
ナタネ	全作付面積	300万ｈａ	100％	5％
	除草剤耐性	300万ｈａ	100％	5％

さらに形質別作付け面積としては、除草剤耐性（75.3％）、害虫抵抗性（17.30％）、除草剤耐性・害虫抵抗性（7.5％）となっている。

遺伝子組換え農作物の形質別作付け面積（上位３形質）

	2000年		2001年		2002年
	作付面積	割合	作付面積	割合	作付面積	割合
除草剤耐性	3270万ｈａ	74.0％	４０６０万ｈａ	７７.２％	4420万ｈａ	75.3％
害虫抵抗性	830万ｈａ	18.8％	７８０万ｈａ	１４.８％	1010万ha	17.2％
除草剤耐性・害虫抵抗性	320万ｈａ	7.2％	４２０万ｈａ	８.０％	440万ha	7.5％

●遺伝子組換え農作物の採用率（2003年状況）

現在商業化されている遺伝子組換え農作物の4大作物（大豆、とうもろこし、菜種、綿）における遺伝子組換え体の採用率は、大豆55％(2002年から栽培面積が13％増)、綿21％（同じく6％増加）、菜種16％（同じく20％増加）、とうもろこし11％（同じく25％増加）となっている。

遺伝子組換え農作物の採用率

2000年

2001年

２００２年

2003年

２００４年

作付け面積

採用率

作付け面積

採用率

作付け面積

採用率

作付面積

採用率

作付面積

採用率

大豆

2580万ha

35.8%

３３３０万ha

４６％

３６５０万ha

５１％

4140万ha

55%

４８４０万

５６％

綿

530万ha

15.6%

６８０万ha

２０％

６８０万ha

２０％

720万ha

21%

９００万

２８％

菜種

280万ha

11.2%

２７０万ha

１１％

３００万ha

１２％

360万ha

16%

４３０万

１９％

とうもろこし

1030万ha

7.4%

９８０万ha

７％

１２４０万ha

９％

1550万ha

11%

１９３０万

１４％

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