クローン羊ドリーを読んで

                    

全体を通じて

クローン羊ドリーンの誕生について、詳しく述べられていると同時に、クローン羊ドリー誕生以前のクローン技術についても述べられている。色々な動物でのクローン作成での失敗、今までのクローン技術の考え方、クローン作成方法がわかる内容である。今までの苦労がうかがえる。そして、技術面だけでなく、倫理面についても強く述べられていると感じた。


バイオテクノロジー技術について

クローンを生み出す技術は4 0年以上にわたり研究されていて、ドリーが誕生する前にも哺乳類のクローンは誕生していた。哺乳類のクローンを生み出す方法には、受精後発生初期の細胞を使う方法(例…羊、牛、猿)と成体の体細胞を使う方法(例…羊、牛、マウス)がある。ドリーは成体の体細胞を使う方法から誕生した。ドリー誕生までに277回の実験をくり返されたといわれている。ドリーが誕生する前に成体の体細胞を使ってカエルのクローンが誕生している。現在、牛、豚、マウス、山羊など数百のクローン動物が世界中に存在している。


最も興味をもった点

クローン技術の応用について

同じ遺伝的特徴を持つ動物を大量に作るなどのようなクローン技術は、食料分野や医療分野など私たちの身近なところに応用できる可能性がある。肉質の良い牛や乳量の多い牛の大量生産や、病気の治療に必要な医薬品を乳の中に分泌する羊の大量生産が可能になるかもしれない。また、トキ、サイ、パンダなど、絶滅の危機にある動物の絶滅を回避できる可能性もある。

ヒト

不妊夫婦の子供の出産、臓器移植の作製、ヒトの発生過程の研究、寿命、形態などの研究、生殖細胞の分化に関する研究などが行えるかもしれない。

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