B遺伝子組み換え食品の開発は、人口増加に伴う食糧危機の対応策にはならない。

単に収穫量が多いとか、砂漠でも成長できるとか、そういう技術に依存しても食糧不足の問題は解決できない。 食糧不足の原因である人口の増加は、世界の北と南の経済格差、南北問題が主な原因である。 この南北問題を解決しない限り、食糧不足の問題も解決しない。

そして、社会的な公生を実現し、戦争や地雷で農地を作れないような状況を改善していく事が必要である。

又、現在、遺伝子組み換え食品の研究は先進国の巨大企業を中心として行なわれている。
発展途上国は、先進国の企業による農業支配、環境面での問題を懸念し、組み換え食品に対して消極的だ。 現に24のアフリカ諸国は「巨大多国籍企業によって、われわれの国々が貧しさと飢えのイメージとして使われ、

安全でも環境にやさしくもなく、経済的にもわれわれに利益のない技術を押しつけようとしている。」という声明を国連に提出している。 組み換え食品論争によって、さらに南北の関係が悪化する危険性もある。

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