食糧不足のアンゴラ GM食物での援助を禁止する

6月24日担当

 アンゴラの政府がGM食物の援助を禁止したために、200万人ものアンゴラの人々は食糧不足のままだ。と、国連の食糧機関は昨日警告した。


 南アフリカ政府がバイオテクノロジーの環境上のリスクについて関心を持つようになったことで、アメリカからの19,000トンもの船荷(トウモロコシ)は引き返された。


 南アフリカ地域の国連機関の長官、マイク・サケット氏によると、食糧援助に頼る190万人の人々のための食糧は国連の世界食糧計画(WFP)を新たな政策に修正させる短い間、切り捨てることになりそうだ、という。


 アンゴラの大臣たちの評議会は今月、植えることができ、また地元のトウモロコシを受粉させることができる未製粉のGMの種を拒絶した南アフリカの他の5カ国にならうと決定した。


 アンゴラ人は誰一人として禁止したことが原因で餓死するなどと予想はしなかった。しかし、それにもかかわらず貧しい国の食糧不足やアメリカとヨーロッパを分裂させるGMテクノロジーをめぐって再び論争を起こした。


  アメリカはアフリカの首脳陣の食糧援助を妨害するという無責任な行為を非難してきた。しかし、ヨーロッパの環境保護論者はその禁止策を、慎重であり、国連の食糧援助制度の改正を推進するものとして賞賛した。


 WFPが今後二年間アンゴラに配給するために作った40万トンの食糧援助の大部分は、大量の余剰GMトウモロコシを作ったアメリカの農場から送られてくることになっていた。


 内戦は終わったが、居場所をなくした家族が荒廃した町や村に戻ることで、貧困に直面する。飢餓はないが、そこでは食糧は乏しく、また高価である。


 事実上一党国家の統治者らは禁止を公言する際、詳しくは述べなかった。GM援助禁止という政策は、まだ正式に実行されたものではなく、降ろすはずだった19,000トンの船荷に何が起こったのか明らかにはなっていない。強く禁止を要求すると信じられているルアンダの農務省は昨日、コメントができなかった。


 サケット氏は、「突然の決定は不適切だが、WFPはそれをうけいれた」と言う。「我々は入国を決定した政府の正当な行為を尊重する。」


 アンゴラは昨年未製粉の種の禁止を決定したジンバブエ・マラウイ・モザンビーク・レソトと同調してきた。ザンビアは人間の健康を害するかもしれないという市民の関心から、さらに製粉されたものですら禁止した。ザンビアは食糧不足のピークが近いのに禁止したので、中傷された。しかし、100万人が餓死するという警告は根拠がないと証明され、さらにそれは12万トンの余剰を作り終えた時点で完了した。


 アンゴラの決定に対するアメリカの即座の返答はなかった。しかし、ホワイトハウスはジョージ・ブッシュ大統領がアフリカの食糧不足をなくす手段としてしつこく推奨してきたことに対するほかの妨害にうろたえるだろう。アメリカの上院と下院の代表者はGM穀物や食料の容認を条件としてHIVやマラリアと闘うための資金を海外に求めた。


 「アフリカが、GMに対して寛容になるようにするための、アメリカ政府やバイオ産業の圧力絶え間ない。」と、環境保護団体グリーンピースのチャーリー・クロニックは言う。「ヨーロッパはアメリカやGM産業と近い。彼らはGMの市場を必要としている。」


 EUは環境や健康のリスクについてのおそれが原因でGM食糧を育てることあるいは輸入することの一時停止を課した。

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