モラトリアムの解除

EUは2004年5月19日、遺伝子を組み替えトウモロコシの輸入を承認した。これにより、1999年から続いていた遺伝子組み替え食品の新規輸入許可の凍結(モラトリアム)は解除されたことになる。


EUは2004年5月19日、遺伝子を組み替えトウモロコシの輸入を承認した。これまで食品の安全性確保を理由に遺伝子組み替え食品の新規輸入を凍結していたが、6年ぶりの新規輸入解禁となった。
輸入を認めたのは、スイスの食品企業シンジェンタ社のトウモロコシ「Bt11」で、害虫への抵抗力が強まるように改良されている。EUは昨年、米国などからWTOに提訴された遺伝子組み替え食品の輸入規制をめぐり、遺伝子組み替え食品の混入率などの表示基準の強化を4月から実施し、輸入解禁への条件を整えていた。
ただEU内の消費者には遺伝子組み替え食品への抵抗感がなお強い状況にある。

戻る